Fate/Another Labyrinth⑤

【出典】史実
【CLASS】フォーリナー
【マスター】パルジファル・ハイネ・ソフィアリ
【真名】ジェフティメス(トトメス三世)
【性別】男
【身長・体重】169cm・64kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】

筋力:B

耐久:C

敏捷:C

魔力:A

幸運:A

宝具:EX
【クラス別スキル】

領域外の生命:EX

対魔力:B

詠唱が三節以下の魔術を無効化する。大魔術・儀礼呪法であっても殆どダメージを受けない。

騎乗:A+

乗り物を乗りこなす能力。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。A+ランクでは竜種を除くすべての獣、乗り物を乗りこなすことができる。

神性:B+

神霊適性を有する。ファラオとは古代エジプトの民を統べ地に君臨する支配者であると同時に、神へと至る者である。王である以上に神なのである。ファラオは時代等によっていずれの神に連なる者か変化するが、彼は宰相レフミーラーの墓碑銘やヌビアにおいてトート神の化身とされている。神性の異能ボーナスはINT値とMAG値の上昇。魔術に対する適性が上がる。
【固有スキル】

凱旋のカリスマ:A

ファラオと共に従軍した書記の記録に基づいた複合弓の使用、死者数などの記録が残る歴史上最古の戦いであるメギドの戦いでの勝利や、軍事遠征を繰り返し、エジプト王国史上最大の版図を築き上げた功績。故にトトメス三世はエジプトのナポレオンと呼ばれている。現界時にはスフィンクスたち神獣兵団の能力を向上させる。

皇帝特権:EX

本来所有していないスキルを短期間獲得することができる。Aランク以上であるため、肉体面の負荷(神性など)をも獲得する。叔母ハトシェプストの記録抹殺刑を行ったことで規格外評価となっている。

無貌の神:A

人間を試すように滅びに追い込む、ある神の反響。トトメス三世と同一視されているトート神はある創作神話にてある神の化身とされているが故に、このスキルを有している。虚数空間の境界面をより確かなものとし、『事実の裏側(シャドウフェイズ)』に落とす固有結界。世界が覆われた時、すべての時間は凍結する。
【宝具】
万象を降せ、神の国セケト・イアル
ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:1~800 最大捕捉:1000

将軍ジェフティの『ヨッパ奪取の物語』において語られる、トトメス三世の一族に代々伝わる、いかなる人物・物となることができる神々の祝福を受けた神杖“隠れしものバーウ・カー”の真名解放。幻術で編まれし虚像を裏付けすることで神威を顕現させる。

闘争の獅身獣モント・スフィンクス
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:2~50 最大捕捉:300

モント・スフィンクス。一般的な対軍宝具をもつA級サーヴァントに匹敵する。

天空神ホルスの化身であり、荒ぶる炎と風の顕現として人々から恐れられる、古代エジプトに伝わる伝説の人面獅身獣。その中でも戦闘に優れた天空神ホルスの顔をもつ軍種モントを使役する。古代エジプトにおいては戦車を牽引するために調教された。しかしその気性の荒さから飼い馴らせられたファラオは多くないとされる。カルナック神殿にはトトメス三世の銘とともに座すモント・スフィンクスの姿が確認できる。

他にファラオの生き写したる守護種スフィンクス・シェプスアンクがおり、その顔はハトシェプストそのもの。ハトシェプスト葬祭殿の壁画にはハトシェプストが人面の顔をもつスフィンクスとして敵を踏みつけている図が存在する。

 

「俺のマスターならば、モント程度は扱えるようにならねばな」

 そう彼は嘯く。

 トトメス三世、即位名ラーの顕現は永続するメンケペルラーと呼ばれる少年。

 勝利王ジェフティメス。知識の神トートの化身。

 四騎士が一騎、バーサーカーの代わりに召喚されたエクストラクラス。

 フォーリナーと呼ばれるもの。

スフィンクス、貴方にとってはたかが威光の一欠片に過ぎずとも、私にとっては3500年……いや古代種たる王種ウェヘムメスウトや、カフラー種ともなれば5000年以上の神代回帰をもつ獣の最高位階、神獣」

 神秘はより古い神秘に駆逐される。ユリフィスの分家筋であるハイネ家の魔術刻印は時計塔では貴族と呼ばれても、たかが800年でしかない。

「怖気づくか、魔術師?」

「まさか。私はハイネ家の魔術理論で根源に至る」

「はは。賢者の石を下賜されたければな、努力しろ」

 ファラオ、天空神ホルスの玉座を受け継ぐ者、神王。

 超高密度のフォトニック結晶体、賢者の石を製造可能なアトラス院はエジプト神話における魔術の祖、女神イシスを源流としている。そして、この少年はトートの加護によってアトラス院の研鑽の果てに既に辿り着いていると言っても過言ではない。

 亜種聖杯戦争に参加した理由は、はぐらかされてしまったが、このファラオは苛烈な偉業に比べて寛大であるように感じた。叔母の名を抹消した男には見えない。

 

「全知者たる俺にとって、この世の全ては一切の区別なく下郎に過ぎない。故にこそ――――全力を尽くせ。森羅万象、有象無象とは違う、“己”があることを神王に証明して見せるがいい」