Fate/Another Labyrinth➆

【出典】マハーバーラタ、バーガヴァタ・プラーナ
【CLASS】セイバー

【マスター】???
【真名】パリクシット
【性別】男
【属性】秩序・善
【ステータス】

筋力A 

耐久B 

敏捷B 

魔力C 

幸運A++ 

宝具EX
【クラス別スキル】
対魔力:A

魔術に対する抵抗力。Aランクでは、Aランク以下の魔術を完全に無効化する。事実上、現代の魔術師では、魔術で傷をつけることは出来ない。
騎乗:A+
父祖たちが半神ガンダルヴァ族の王アンガーラパルナから百頭ずつ与えられた、ガンダルヴァ族の馬の一頭シュヴェータに跨る。その馬は思考と同じ速度で飛んで行けて、また疲れることも知らない。色は自在に変わり、好きな時に呼び出せるという。
【固有スキル】
生存の恩寵:EX
クリシュナ神がパリクシットに示した恩寵。まだ胎児の時に破壊神の化身アシュヴァッターマンの憤怒により死滅した彼を蘇らせ出生させた。自身の耐久値を超えた時、その干渉そのものを消滅させる。ただし毒によるスリップダメージや、自身が死を選んだ時には適応されない。

天帝のカリスマ:A

神々の王インドラの息子と、ヴィシュヌの部分的化身(アムシャ、あるいはヨーガマーヤーとも)の孫。月神チャンドラの息子神ヴァルチャスの化身の子供。その血統と偉業をもって神性を宿す威光、カリスマ性。
パーンドゥの五兄弟である法神ダルマの子ユディシュティラ、風神ヴァーユの子ビーマ、雷神・軍神・神々の王インドラの子アルジュナ、医神アシュヴィン双神の子ナクラとサハデーヴァは皆が神々の王に相応しい光輝を宿して誕生した。その彼らの特性を引き継ぐ統一王サムラートとして発揮される皇帝特権や神性、カリスマとの複合スキル。
五兄弟は古代アーリア人の三階級(神官・戦士・庶民)を象徴しており、それ故に文明が必要としている技能を全て備えていると言っても過言ではない。そして、その玉座を受け継ぐ者ならば。

 

 

【宝具】
善悪の彼岸ブラフマーヴァルタ
ランク:EX 種別:対悪宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000
悪に耽るアスラ神族の一派ダーナヴァを粛清した、秩序を取り戻す、悪に抵抗するための宝具、破壊神の利剣アシの真名解放。
自らの周囲に権能クラスの超抜スキル、対邪悪を有した、悪を退去させる聖なる空間を成立させる防御的展開が本来の用途だが、空間展開をビーム状にすることで攻撃性を有したものになる。触れた対象はその場から放逐(ワールドパージ)、世界からの解脱、すなわち即死が行われる。
アーリア系神話において世界の終わりに滅ぼされるという大悪、インド神話においては最悪の羅刹カリと呼ばれる。パリクシットを前にして命乞いするカリを前にし慈悲深くも賭博・酒・女性や悪女・殺生・黄金(偽り・迷い・激情や色欲・狂気・敵意)という居場所をいることを許したという。
※1

 

既死宣告カリ・ユガ
ランク:A 種別:対星宝具 レンジ:1~999 最大捕捉:1000
dark mix

 末法に現れるという悪魔カリとの融合、すなわち魔人化。

世界を別の未来、生命の途絶えた星に書き換える異界常識・固有結果。

神剣アシによって常に悪魔祓いと、悪魔憑きによる自己改造が同時に作用している状態になっているため肉体への負荷が非常に高い。

 

「生滅の輪から解き放たれて彼岸に至れ――――」

 ある場所で行われた亜種聖杯戦争において召喚された最後のサーヴァント。

 幼いながら尊大な少年パリクシットと、背の高い卑屈な青年カリの二人組。

 

祖父アルジュナもまたクル族に繁栄をもたらす予言の子だが、それはパリークシットもそうであった。
クル族のみならずインド亜大陸の征服者のバラタ族の最上なる者になることは運命付けられていた。
「イクシュヴァークのように自国民を守り、ラーマ王子のようにブラーフマナに帰依し自分の言葉に忠実で、シビ王のように保護を求める者には寛大で、月王族のバラタのように祭祀者と国民の名声を広め、弓取りの長として二人のアルジュナ(カールタヴィーリヤ・アルジュナと、自らの祖父アルジュナ)に匹敵し、火のように難攻不落で、海のように征服しがたき者となり、獣の王である獅子のように雄々しく、ヒマーラヤのように人々から頼られ、大地のように不滅で、両親のように忍耐強く、ブラフマー神のように心平静で、シヴァ神のように慈悲深く、ヴィシュヌ神のように全ての生き物の支えとなり、優れた徳と気高さにおいてクリシュナの足跡に従い、ランティデーヴァ王のように寛大で、ヤヤーティのように敬虔で、バリ王のように堅固で、プラフラーダのようにクリシュナへの信仰心があり、
多くの馬供犠祭(アシュヴァメーダ)を行い、年長者をよく敬い、王仙の一族の始祖となり、法(ダルマ)を逸れた者の処罰者となり、母なる大地とダルマの為にカリをも制圧するであろう。呪いでタクシャカによって死ぬことを知ると全ての執着を捨てハリ(クリシュナのこと)の御足に庇護を求めるだろう。聖仙シュカの教えによりアートマンを悟るやガンガーの岸辺で肉体を捨て、不畏の心境に至るだろう」

悪を誅戮した戦士アルジュナの後継機、悪を征服する王者パリークシットその人。

ただ唯一、悪と共に在れる聖別された英雄。

 

※1

神剣アシ

ブラフマー・ヴァルタとはサラスワティー河とドリシャドワティ河との間の神聖な地域であるブラフマーの土地のこと。
ブラフマー神が造り上げ、シヴァ神が振るうことで阿修羅ダーナヴァ一族を討滅した後はヴィシュヌ神に手渡され、更にマリーチ仙から全ての大聖仙、インドラ、世界守護神、人類始祖マヌ、クシュパ、イクシュヴァーク、プルーラヴァス、アーユス、ナフシャ、ヤヤーティ、プール、アムリタラヤス、ブーミシャヤ、月王族のバーラタ、アイラヴィラ、ドゥンドゥマーラ、カーンボージャ、ムチュクンダ、マルッタ、ライヴァタ、ユヴァナーシュヴァ、ラグ、ハリナシュヴァ、スナカ、ウシーナラ、ボージャ、ヤドゥ、シビ王、プラタルダナ、アシュタカ、プリシャダシュヴァ、バラドヴァージャ、ドローナ、軍師クリパからパーンドゥの五兄弟に伝わり、パリクシットの佩刀として受け継がれる。

※2

抑えがいなくなったカリはその“この世全ての悪”と言える性質を最大限に増長させていく。創造神ブラフマーの曾孫であり、神をも滅ぼすハリーハラの毒をその身とし、ヴィシュヌ神の女体化化身モーヒニーの羅刹粛清からは人間の心に入ることで逃れたカリは、カルキに倒されるまで因果的に不死身である。精神と物質を侵し、朽ちさせ、腐らせ、病ませながら世界の終わりまで広がる邪悪そのもの。
伝承においてパリクシット存命中には律せられていたが亡くなった途端に、野火のごとく他の場所に移り全世界の長さと幅を超えて影響力を拡大していったという。